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ウイルス性肝炎の最新情報について

HBV/B型肝炎 学会セミナー
日時
2024年7月20日(土)12:20~13:20
座長
  • 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授
    持田 智 先生
演者
  • 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝疾患研究部 肝疾患先端治療研究室長
    由雄 祥代 先生
  • 東京医科歯科大学 統合教育機構・消化器内科 准教授
    中川 美奈 先生
講演内容
【由雄先生】
B型肝炎ウイルス(HBV)感染者において、全身の免疫が低下することでHBVが再増殖することをHBV再活性化と称する。ここでのHBV感染者とは、1)HBs抗原陽性者(キャリア及び慢性肝炎・肝硬変患者)と、2)HBs抗原陰性、かつHBc抗体 and/or HBs抗体陽性者(既往感染者)に大別される。HBV自体には肝細胞傷害活性はないため、肝臓にHBVが感染しているだけでは肝障害は生じない。免疫細胞がHBV感染肝細胞を認識し、感染肝細胞を排除しようと働くことで肝障害が生じる。HBVが再増殖してから肝障害が発生するまでには、1~数か月のタイムラグがある。HBVの再増殖が生じた時点で、核酸アナログによりウイルス増殖を抑え、肝炎発症を防止するというのが、HBV再活性化予防の考え方である。
HBs抗原陽性者(キャリア)は1.3%、HBs抗原陰性HBc抗体陽性者(既往感染者)は11.0%であった(2005-2020年、初回HBVマーカーを測定したがん患者におけるがん研有明病院データ)。既往感染者は、年代別では、40歳未満が5%以下であるのに対して、60歳代は15.9%、70歳代は21.4%を占めていた(2009-2016年、乳がん化学療法施行症例におけるがん研有明病院データ)。高齢者においては珍しくない病態である。
免疫チェックポイント阻害剤・分子標的治療薬の開発・臨床応用が進み、がん治療および免疫関連疾患は新時代を迎えている。医療従事者と患者の双方がHBV感染症と再活性化リスクを正しく理解することこそが、最大のHBV再活性化予防対策となりうる。本セミナーでは、HBV感染症および再活性化の病態・疫学の理解を深め、患者説明・院内対策を含めた再活性化予防マネジメントのコツを伝授する。

【中川先生】
DAA(直接型抗ウイルス薬)の開発により、インターフェロンがC型肝炎治療の主流であった時代は非適応、不耐、無効であった症例に対しても抗ウイルス治療が可能となり、高齢者や肝硬変、腎不全、肝移植後、全身性の炎症性疾患などを合併した患者においても95%を超える高い治癒率が得られる時代となった。一方で、すでに非代償期肝硬変や肝癌発症後の患者においては得られるベネフィットは限定的であることも報告されており、ウイルス制御がもたらす肝病変および肝外臓器への影響、病態解明が求められている。SVR(血中 HCV RNA 持続陰性化)後も残存する肝線維化や門脈圧亢進症の不可逆性(Point of no return)、肝発癌リスク因子の解明や、適切なサーベイランスの確立は、今なお残された課題であり、また、C型肝炎撲滅のためにWHOが掲げた2030年の世界目標に向けた未発見・未治療患者の拾い上げや再感染予防のための啓蒙なども今後の課題である。
これまで我々は、大学病院と関連施設からなる多施設共同研究を行いC型慢性肝疾患に関するレジストリ研究を継続してきた。肝癌既往の有無に関わらず、治療導入症例のほぼすべての患者が治癒する中で、治療後の生命予後の解析は重要と考え、前向きコホートを用いて、SVR後の肝発癌および生命予後について解析した。ハイリスク群を囲い込むための予測因子について検討を重ね、個々の症例のリスクにあわせたサーベイランスによって、SVR後の合併症の早期発見・介入につなげることを目指している。
本講演では、C型肝炎診療の現状と課題について紹介するとともに、SVR後サーベイランスにおける有用なバイオマーカー、および高齢肝細胞癌症例に対する1st line薬物療法の実情と予後に寄与する因子の検討について自験例も含めて報告したい。

詳細はこちらの公式WEBサイトをご参照ください。
https://www.pw-co.jp/jsgg26/

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