B型肝炎と肝がん診療における薬物療法の最適化
HBV/B型肝炎
学会セミナー
- 日時
- 2024年7月27日(土)12:20~13:10
- 座長
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奈良県立医科大学 消化器内科学講座(消化器・代謝内科) 教授
𠮷治 仁志 先生
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奈良県立医科大学 消化器内科学講座(消化器・代謝内科) 教授
- 演者
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大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 学内講師
小玉 尚宏 先生
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大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 学内講師
- 講演内容
- B型肝炎は核酸アナログ製剤の進歩により、高い確率でHBV-DNA陰性化や肝炎の沈静化が可能となった。一方、持続感染者はいまだに多く、本邦の肝がんにおけるB型肝炎患者の割合はここ30年改善が認められていない。今後は、肝発がん抑制効果をより重視した薬剤選択や適切な肝がんサーベイランスが重要と考えられる。また、Functional cureを目指した創薬の取り組みも必要である。
進行肝細胞がんに対する薬物療法はここ数年急速に進歩し、現在2種類の複合免疫療法を中心として8レジメンが使用可能となった。また、肝がん治療後の再発予防を目的としたアジュバント複合免疫療法や、Intermediateステージにおける薬物療法とTACE併用治療の有効性も示され始めている。さらには、新たな複合免疫療法の登場も予感され、肝がん診療はさらなる進歩が期待される。一方、治療アプローチは複雑化しており、ステージ毎の治療戦略の再構築や、薬物療法における逐次治療の最適化など検討すべき課題は極めて多い。
本講演では、B型肝炎と肝がん診療における薬物療法の最適化をテーマに、現在の診療ガイドラインと最新のエビデンスを紹介する。また、新たなエビデンスの創出を目指した大規模なリアルワールドデータ解析や個別化医療の実現を目指したバイオマーカー開発に関して、我々が取り組んでいる研究成果もご紹介したい。
詳細はこちらの公式WEBサイトをご参照ください。
http://kangan30.umin.jp/
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