B型肝炎長期治療のインパクト・肝癌免疫複合療法の今後
- 日時
- 2025年1月18日(土)08:00~08:50
- 座長
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愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学 教授
日浅 陽一 先生
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愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学 教授
- 演者
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JCHO横浜保土ケ谷中央病院 副院長/横浜市立大学 客員教授
中馬 誠 先生
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JCHO横浜保土ケ谷中央病院 副院長/横浜市立大学 客員教授
- 講演内容
- B型慢性肝疾患は、核酸アナログ製剤の進歩により、肝炎の沈静化を介して、肝線維化抑制及び肝発がん抑制に関するエビデンスが蓄積されている。Tenofovir alafenamide(TAF)が臨床使用され約8年が経過し、HBs抗原消失と低下、B型慢性肝疾患の肝線維化、発癌抑制におけるdataも明らかになりつつある。TAFを含めてこれまでの核酸アナログが、B型慢性肝疾患に与えてきたインパクトについて言及したい。
進行肝細胞癌に対する薬物療法の発展は目覚ましく、現在2種類の複合免疫療法を中心として、8レジメンが使用可能である。本邦の肝癌診療ガイドラインでは、複合免疫療法適応か否かで一次治療、その後二次治療と提唱されている。現時点までに複合免疫療法が不応となった症例におけるエビデンスレベルの高い臨床試験の結果は得られていないため、各々の薬剤の選択は、薬剤の特徴と患者さんの肝疾患のみならず併存疾患を含めた上での治療選択となる。患者背景からの薬剤選択と長期間の腫瘍抑制に寄与しうる薬剤の投与順番について現在までの臨床報告から述べたい。
また、進行肝細胞癌に対する薬物療法の選択として、各免疫複合療法、分子標的治療におけるバイオマーカーが報告されているが、肝細胞癌においてバイオマーカーに基づく個別化医療は確立されていない。免疫複合療法を主体としたバイオマーカーをレビューする上で実臨床への一助となるか言及したい。
詳細はこちらの公式WEBサイトをご参照ください。
https://med-gakkai.jp/kangan-31/
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