治療が長期にわたる慢性B型肝炎患者の核酸アナログ製剤選択のポイント
監修:武蔵野赤十字病院 院長 泉 並木先生
Efficacy
- HBV DNA 陰性化
- ALT持続正常化
- HBe、HBs抗原量の減少
及びセロコンバージョン - 薬剤耐性を生じにくい
Safety
- 長期内服をするため、
副作用につながる
肝外作用が少ない
Usability
- 服薬の簡便性
- 腎・肝機能に応じた
用量調節が不要
治療が長期にわたる疾患における薬物治療では、加齢に伴う臓器機能の変化に注意する必要があります。
年齢別のCKD(慢性腎臓病)患者の頻度
加齢に伴い、CKD患者割合が増加することが示されています。
対象・方法:全国10の都道府県で行われた574,024名の健診データ(男性240,594名、女性333,430名)をもとに、2005年の国勢調査にて推定した。
日本腎臓学会編:CKD診療ガイド2012,東京医学社, 2012, p11 図7
年齢別の骨粗鬆症有病率
加齢に伴い、骨粗鬆症患者割合が増加することが示されています。
対象・方法:住民コホート研究のベースライン調査参加者のうち、腰椎及び大腿骨頚部の骨密度をDXA(二重エネルギーX線吸収測定法)にて測定した1,690名を対象に、日本骨代謝学会による原発性骨粗鬆症の診断基準※を用いて、骨粗鬆症有病率を推定した。
- 骨密度が、腰椎では0.708 g/cm2未満、大腿骨頚部では男性0.604 g/cm2未満、女性0.551 g/cm2未満で骨粗鬆症と定義した。
Yoshimura N et al.:J Bone Miner Metab. 2009;27(5):620-628より作図