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エプクルーサ配合錠 副作用・安全性情報・RMP

安全性

副作用

重大な副作用として高血圧(頻度不明)、脳血管障害(頻度不明)(共通)、貧血(21.7%)(リバビリンとの併用の場合)が報告されています。主な副作用として、頭痛、咽頭炎、悪心、口内炎、そう痒症、発疹、倦怠感(リバビリンとの併用の場合)、頭痛、発疹(リバビリンと併用しない場合)が報告されています。
詳細は電子化された添付文書の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。

C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変患者(ジェノタイプ1、2、4、5、6)を 対象とした海外第3相臨床試験(ASTRAL-1:海外データ)

エプクルーサ配合錠投与群
(n=624)
プラセボ投与群
(n=116)
有害事象による投与中止、例数(%)※1 1(0.2%) 2(1.7%)
重篤な有害事象、例数(%)※2 15(2.4%) 0
死亡、例数(%)※3 1(0.2%) 0
有害事象発現例数(%) 485(77.7%) 89(76.7%)
有害事象の種類、例数 (%)
主な有害事象
頭痛 182(29.2%) 33(28.4%)
疲労 126(20.2%) 23(19.8%)
咽頭炎 79(12.7%) 12 (10.3%)
悪心 75(12.0%) 13 (11.2%)
不眠症 50(8.0%) 11 (9.5%)
下痢 48(7.7%) 8 (6.9%)
無力症 41(6.6%) 9 (7.8%)
関節痛 40(6.4%) 9 (7.8%)
咳嗽 39(6.3%) 4 (3.4%)
背部痛 29(4.6%) 11 (9.5%)
筋肉痛 25(4.0%) 6 (5.2%)
臨床検査値異常
ヘモグロビン <10g> 2(0.3%) 0
リンパ球数 350~500/mm³ 3(0.5%) 0
好中球数 500~750/mm³ 4(0.6%) 0
血小板数 25,000~50,000/mm³ 1(0.2%) 0

※1 有害事象による投与中止は、エプクルーサ配合錠投与群でGrade3の不安1例、プラセボ投与群でALT/AST上昇2例に認められました。
※2 重篤な有害事象は、エプクルーサ配合錠投与群で左下肢膿瘍、左下肢蜂窩織炎、左下肢壊死、急性心筋梗塞、虫垂炎再燃、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、インフルエンザ、てんかん発作、胃腸炎、右腕の靭帯捻挫、肩回旋筋腱板症候群、躁病、動悸、小腸閉塞、上肢骨折、前庭神経炎、肺癌、就寝中の突然死 各1例に認められました。
※3 死亡は、エプクルーサ配合錠投与群で就寝中の突然死1例に認められました。

有害事象名は ICH 国際医薬用語集(MedDRA) Version 18.0 でコード化した。

社内資料:承認時評価資料(海外第3相臨床試験:GS-US-342-1138)

C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変患者(ジェノタイプ2)を 対象とした海外第3相臨床試験(ASTRAL-2:海外データ)

エプクルーサ配合錠
12週間投与群
(n=134)
ソバルディ錠+RBV
12週間投与群
(n=132)
有害事象による投与中止、例数(%)※1 1(0.7%) 0
重篤な有害事象、例数(%)※2 2(1.5%) 2(1.5%)
死亡、例数(%)※3 2(1.5%) 0
有害事象発現例数(%) 92(68.7%) 101(76.5%)
有害事象の種類、例数 (%)
主な有害事象
疲労 20(14.9%) 47(35.6%)
頭痛 24(17.9%) 29(22.0%)
悪心 14(10.4%) 19(14.4%)
不眠症 6(4.5%) 18(13.6%)
不安 8(6.0%) 8(6.1%)
関節痛 6(4.5%) 8(6.1%)
易刺激性 4(3.0%) 9(6.8%)
そう痒症 6(4.5%) 7(5.3%)
上気道感染症 8(6.0%) 5(3.8%)
嘔吐 5(3.7%) 8(6.1%)
腹痛 5(3.7%) 7(5.3%)
副鼻腔炎 7(5.2%) 5(3.8%)
めまい 3(2.2%) 8(6.1%)
咽頭炎 8(6.0%) 2(1.5%)
背部痛 2(1.5%) 7(5.3%)
発疹 2(1.5%) 7(5.3%)
貧血 0 8(6.1%)
臨床検査値異常
ヘモグロビン <10g> 0 6(4.5%)
リンパ球数 350~500/mm³ 0 1(0.8%)
総ビリルビン値 2.5~3.0mg/dL 0 3(2.3%)

※1 有害事象による投与中止は、エプクルーサ配合錠12週間投与群で注意力障害、頭痛および不安1例に認められました。
※2 重篤な有害事象は、エプクルーサ配合錠12週間投与群で腹痛、腸炎、肺炎 各1例、ソバルディ錠+RBV12週間投与群で関節痛、うつ病 各1例に認められました。
※3 死亡は、エプクルーサ配合錠12週間投与群で心停止、転移を伴う肺癌 各1例に認められました。

有害事象名は ICH 国際医薬用語集(MedDRA) Version 18.0 でコード化した。

社内資料:承認時評価資料(海外第3相臨床試験:GS-US-342-1139)

C型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変患者(ジェノタイプ3)を 対象とした海外第3相臨床試験(ASTRAL-3:海外データ)

エプクルーサ配合錠
12週間投与群
(n=277)
ソバルディ錠+RBV
24週間投与群
(n=275)
有害事象による投与中止、例数(%)※1 0 9(3.3%)
重篤な有害事象、例数(%)※2 6(2.2%) 15(5.5%)
死亡、例数(%)※3 0 3(1.1%)
有害事象発現例数(%) 245(88.4%) 260(94.5%)
有害事象の種類、例数 (%)
主な有害事象
頭痛 90(32.5%) 89(32.4%)
疲労 71(25.6%) 105(38.2%)
不眠症 31(11.2%) 74(26.9%)
悪心 46(16.6%) 58(21.2%)
咽頭炎 34(12.3%) 33(12.0%)
易刺激性 23(8.3%) 40(14.5%)
咳嗽 14(5.1%) 35(12.7%)
背部痛 25(9.0%) 20(7.3%)
そう痒症 8(2.9%) 35(12.7%)
無力症 16(5.8%) 26(9.5%)
下痢 20(7.2%) 26(9.5%)
消化不良 9(3.2%) 30(10.9%)
めまい 15(5.4%) 21(7.6%)
便秘 13(4.7%) 21(7.6%)
関節痛 10(3.6%) 22(8.0%)
呼吸困難 8(2.9%) 22(8.0%)
関節痛 10(3.6%) 22(8.0%)
腹痛 10(3.6%) 19(6.9%)
関節痛 10(3.6%) 22(8.0%)
腹痛 10(3.6%) 19(6.9%)
筋痙攣 13(4.7%) 16(5.8%)
発疹 15(5.4%) 14(5.1%)
不安 7(2.5%) 21(7.6%)
嘔吐 8(2.9%) 20(7.3%)
乾燥肌 2(0.7%) 25(9.1%)
貧血 1(0.4%) 24(8.7%)
筋肉痛 10(3.6%) 15(5.5%)
睡眠障害 9(3.2%) 15(5.5%)
労作性呼吸困難 3(1.1%) 20(7.3%)
食欲不振 8(2.9%) 14(5.1%)
注意力散漫 7(2.5%) 14(5.1%)
発熱 4(1.4%) 14(5.1%)
臨床検査値異常
ヘモグロビン <10g> 0 10(3.6%)
リンパ球数 350~500/mm³<500> 2(0.7%)
1(0.4%)
3(1.1%)
1(0.4%)
血小板数 25,000~50,000/mm³ 1(0.4%) 1(0.4%)
総ビリルビン値 2.5~3.0mg/dL>3.0mg/dL 0
0
2(0.7%)
1(0.4%)

※1 有害事象による投与中止は、ソバルディ錠+RBV24週間投与群で不眠症3例等に認められました。
※2 重篤な有害事象は、エプクルーサ配合錠12週間投与群で急性心不全、急性胆嚢炎、食中毒、直腸出血、頭蓋内動脈瘤、卵巣嚢胞破裂 各1例、ソバルディ錠+RBV24週間投与群で滑膜包炎、蜂窩織炎、脳梗塞、慢性閉塞性肺疾患、死亡、うつ病、前腕骨折、銃創、意図的な過量摂取、椎間板ヘルニア、肺感染症、末梢動脈狭窄、プロピオニバクテリウム感染症、精神病性障害、斑状丘疹状皮疹、脳動脈瘤破裂 各1例に認められました。
※3 死亡は、ソバルディ錠+RBV24週間投与群で自然死、複数の銃創、原因不明 各1例に認められました。

有害事象名は ICH 国際医薬用語集(MedDRA) Version 18.0 でコード化した。

社内資料:承認時評価資料(海外第3相臨床試験:GS-US-342-1140)

C型代償性肝硬変患者を対象とした国内第3相臨床試験

安全性評価対象例数 37例
副作用発現症例数 4例
副作用発現症例率 10.8%
エプクルーサ配合錠
12週間投与群
副作用発現例数(%) 4(10.8%)
副作用の種類、例数(%)
胃腸障害 1(2.7%)
悪心 1(2.7%)
代謝及び栄養障害 1(2.7%)
高尿酸血症 1(2.7%)
神経系障害 2(5.4%)
頭痛 2(5.4%)
皮膚及び皮下組織障害 2(5.4%)
ざ瘡 1(2.7%)
そう痒症 1(2.7%)
臨床検査 1(2.7%)
体重減少 1(2.7%)

有害事象名は ICH 国際医薬用語集(MedDRA) Version 18.0 でコード化した。

社内資料:承認時評価資料(国内第3相臨床試験:GS-US-342-5531)

C型非代償性肝硬変を有する患者における試験成績(国内第3相臨床試験)

安全性評価対象例数 51例
副作用発現症例数 9例
副作用発現症例率 17.6%
エプクルーサ配合錠 12週間投与群
副作用発現例数(%) 9(17.6%)
副作用の種類、例数(%)
一般・全身障害及び゙投与部位の状態 1(2.0%)
末梢性浮腫 1(2.0%)
感染症及び゙寄生虫症 1(2.0%)
膀胱炎 1(2.0%)
良性、悪性及び゙詳細不明の新生物 (嚢胞及び゙ポリープを含む) 1(2.0%)
胃癌 1(2.0%)
神経系障害 1(2.0%)
頭痛 1(2.0%)
腎及び゙尿路障害 1(2.0%)
頻尿 1(2.0%)
呼吸器、胸郭及び゙縦隔障害 2(3.9%)
口腔咽頭不快感 1(2.0%)
口腔咽頭痛 1(2.0%)
皮膚及び゙皮下組織障害 2(3.9%)
発疹 2(3.9%)
血管障害 1(2.0%)
高血圧 1(2.0%)

MedDRA Version 20.1

承認時社内集計

直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療歴を有するC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変患者における試験成績(国内第3相臨床試験)

安全性評価対象例数 60例
副作用発現症例数 21例
副作用発現症例率 35.0%
エプクルーサ配合錠 +RBV 24週間投与群
副作用発現例数(%) 21(35.0%)
副作用の種類、例数(%)
血液及び゙リンパ系障害 13(21.7%)
貧血 13(21.7%)
内分泌障害 1(1.7%)
甲状腺機能亢進症 1(1.7%)
胃腸障害 2(3.3%)
口内炎 1(1.7%)
下痢 1(1.7%)
一般・全身障害及び゙投与部位の状態 3(5.0%)
倦怠感 3(5.0%)
感染症及び゙寄生虫症 2(3.3%)
咽頭炎 1(1.7%)
ウイルス性上気道感染 1(1.7%)
代謝及び゙栄養障害 1(1.7%)
食欲減退 1(1.7%)
神経系障害 1(1.7%)
頭痛 1(1.7%)
精神障害 1(1.7%)
うつ病 1(1.7%)
皮膚及び゙皮下組織障害 5(8.3%)
そう痒症 2(3.3%)
発疹 1(1.7%)
湿疹 1(1.7%)
紅斑性皮疹 1(1.7%)

MedDRA Version 20.0

承認時社内集計

薬物動態

エプクルーサ配合錠の健康成人における薬物動態

日本人健康成人被験者20例に、本剤(ソホスブビル400mg/ベルパタスビル100mg)を1日1回10日間、朝食後に経口投与注)したときのソホスブビル、GS-331007(ソホスブビルの主要代謝物)及びベルパタスビルの薬物動態パラメータは以下のとおりでした。

血中ソホスブビル、GS-331007及びベルパタスビルは、それぞれ投与後2.5時間、4時間及び5時間でCmaxに到達し、T1/2は0.52時間、31.70時間及び18.06時間でした。日本人の薬物動態は、外国人と類似していました。

注) 本剤とvoxilaprevir(国内未承認)の併用投与。

日本人健康成人被験者に本剤を食後投与したときの薬物動態パラメータ(定常状態)

ソホスブビル (n=18) GS-331007 (n=18) ベルパタスビル (n=18)
Cmax(ng/mL)a 1,266.4 (31.1) 840.2 (17.7) 766.0 (28.8)
Tmax(h)b 2.50 (1.50, 3.00) 4.00 (3.00, 5.00) 5.00 (3.00, 5.00)
AUCtau(ng・h/mL)a 2,335.7 (28.3) 10,206.5 (17.7) 6,501.7 (41.5)
T1/2(h)b 0.52 (0.46, 0.63) 31.70 (30.05, 32.97) 18.06 (16.85, 19.20)

a:平均値(CV%;変動係数)、b:中央値(範囲)

社内資料:健康成人における薬物動態試験(GS-US-367-1905)

【用法・用量】

〈未治療又は前治療歴のないC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善〉
〈C型非代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善〉
通常、成人には、1日1回1錠(ソホスブビルとして400mg及びベルパタスビルとして100mg)を12週間経口投与する。

〈前治療歴を有するC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善〉
リバビリンとの併用において、通常、成人には、1日1回1錠(ソホスブビルとして400mg及びベルパタスビルとして100mg)を24週間経口投与する。

HCV感染症患者における母集団薬物動態

C型非代償性肝硬変被験者(Child-Pugh[CP]分類B又はC)に本剤(ソホスブビル400mg/ベルパタスビル100mg)を1日1回投与したときの母集団薬物動態解析では、定常状態におけるAUC0-24及びCmaxの平均値(CV%)は、ソホスブビル(79例)でそれぞれ3,474ng・h/mL(33.0%)、1,082ng/mL(38.9%)、GS-331007(102例)でそれぞれ13,947ng・h/mL(24.5%)、971ng/mL(31.4%)、ベルパタスビル(102例)でそれぞれ3,013ng・h/mL(75.6%)、193ng/mL(90.5%)でした。
C型慢性肝炎及びC型代償性肝硬変被験者に本剤(ソホスブビル400mg/ベルパタスビル100mg)を1日1回投与したときの母集団薬物動態解析では、定常状態におけるAUC0-24及びCmaxの平均値(CV%)は、ソホスブビル(88例)でそれぞれ2,028ng・h/mL(43.3%)、802ng/mL(50.6%)、GS-331007(117例)でそれぞれ13,702ng・h/mL(23.3%)、850ng/mL(26.4%)、ベルパタスビル(117例)でそれぞれ4,873ng・h/mL(55.8%)、473ng/mL(67.9%)でした。
いずれの集団においても、ソホスブビル、GS-331007及びベルパタスビルの薬物動態に対する年齢、性別、BMI、代償性肝硬変の有無又は前治療の影響は認められませんでした。

C型非代償性肝硬変被験者(CP分類B又はC)に本剤を1日1回投与したときの定常状態における薬物動態パラメータ

ソホスブビル (n=79) GS-331007 (n=102) ベルパタスビル (n=102)
AUC0-24(ng・h/mL) 3,474 (33.0) 13,947 (24.5) 3,013 (75.6)
Cmax(ng/mL) 1,082 (38.9) 971 (31.4) 193 (90.5)

平均値(CV%)

社内資料:HCV感染症患者における母集団薬物動態解析(Ad Hoc Tables 9577.1、9577.7)

C型慢性肝炎及びC型代償性肝硬変被験者に本剤を1日1回投与したときの定常状態における薬物動態パラメータ

ソホスブビル (n=88) GS-331007 (n=117) ベルパタスビル (n=117)
AUC0-24(ng・h/mL) 2,028 (43.3) 13,702 (23.3) 4,873 (55.8)
Cmax(ng/mL) 802 (50.6) 850 (26.4) 473 (67.9)

平均値(CV%)

社内資料:HCV感染症患者における母集団薬物動態解析(Ad Hoc Tables 9577.1、9577.7)

エプクルーサ配合錠の食事の影響(外国人データ)

外国人健康成人被験者30例に、本剤(ソホスブビル400mg/ベルパタスビル100mg)を空腹時及び食後に単回経口投与したときの、ソホスブビル、GS-331007及びベルパタスビルの薬物動態パラメータは以下のとおりでした。

外国人健康成人被験者に本剤を空腹時及び食後に単回投与したときの薬物動態パラメータ

ソホスブビル GS-331007 ベルパタスビル
空腹時
(n=30)
食後
(n=30)
空腹時
(n=30)
食後
(n=30)
空腹時
(n=30)
食後
(n=30)
Cmax
(ng/mL)a
1,628.5
(44.7)
1,402.5
(50.3)
1,020.7
(31.5)
622.2
(23.6)
562.1
(44.6)
543.9
(35.9)
Tmax
(h)b
0.50
(0.50, 1.00)
2.00
(1.00, 3.00)
2.00
(2.00, 3.00)
4.00
(3.00, 5.00)
3.00
(2.00, 3.00)
4.00
(3.00, 4.00)
AUC0-inf
(ng・h/mL)a
1,612.5
(38.5)
2,678.4
(26.8)
13,102.9
(19.1)
13,322.9
(16.5)
4,513.7
(47.6)
5,062.2
(43.4)
T1/2
(h)b
0.41
(0.36, 0.45)
0.58
(0.47, 0.80)
27.25
(25.53, 29.82)
30.28
(28.54, 32.65)
17.08
(14.64, 18.63)
16.62
(15.10, 17.72)

高脂肪食(約800kcal、約50%脂肪)摂取時の結果。
a:平均値(CV%)、b:中央値(範囲)

社内資料:食事の影響に関する試験(GS-US-342-0104)

肝機能障害を有する被験者における薬物動態(外国人データ)

ベルパタスビル

HCV感染を伴わない中等度又は重度肝機能障害を有する被験者(CP分類B又はC)に対し、ベルパタスビル100mgを単回投与したとき、ベルパタスビルのAUCinfは肝機能正常被験者に比し、中等度肝機能障害被験者で17%低く、重度肝機能障害被験者で13%高くなりました。

肝機能障害を有する被験者にベルパタスビル100mgを単回投与したときの薬物動態パラメータ(外国人データ)
中等度肝機能障害を有する
被験者
(n=10)
重度肝機能障害を有する
被験者
(n=10)
正常被験者
(n=10)
正常被験者
(n=10)
平均値 平均値 %GLSM比
(90%信頼区間)
平均値 平均値 %GLSM比
(90%信頼区間)
Cmax(ng/mL) 524.71 311.71 59.41
(39.78, 88.71)
476.36 224.78 47.19
(29.32, 75.96)
AUCinf(ng・h/mL) 4,646.00 3,857.61 83.03
(57.53, 119.83)
4,177.17 4,746.85 113.64
(74.72, 172.82)

%GLSM比:最小二乗幾何平均値の比(肝機能障害を有する被験者/肝機能正常被験者)

社内資料:ベルパタスビルの肝機能障害被験者における薬物動態試験(GS-US-281-0112)
社内資料:ソホスブビルの肝機能障害被験者における薬物動態試験(P2938-0515)

ソホスブビル

中等度又は重度肝機能障害を有するHCV感染被験者(CP分類B又はC)に対し、ソホスブビル400mgを7日間投与したとき、肝機能正常被験者に比して、ソホスブビルのAUC0-24はそれぞれ126%、143%高い値を示し、GS-331007ではそれぞれ18%、9%高い値を示しました。

肝機能正常被験者及び中等度又は重度の肝機能障害を有するC型慢性肝炎患者にソホスブビル400mgを7日間反復投与したときの薬物動態パラメータ(外国人データ)
肝機能
正常被験者
(n=8)
中等度肝機能障害を有する
被験者(n=8)
重度肝機能障害を有する
被験者(n=8)
平均値
(CV%)
平均値
(CV%)
%GLSM比
(90%CI)
平均値
(CV%)
%GLSM比
(90%CI)
ソホスブビル
Cmax(ng/mL) 603(47.2) 1,130(61.0) 172(107, 276) 1,130(49.4) 185(115, 296)
AUC0-24
(ng・h/mL)
538(39.0) 1,350(58.1) 226(139, 367) 1,380(52.0) 243(150, 396)
GS-331007
Cmax(ng/mL) 1,380(19.2) 1,440(58.9) 93.7(62.6, 140) 1,440(59.5) 90.6(60.6, 136)
AUC0-24
(ng・h/mL)
9,640(18.7) 12,600(57.0) 118(78.4, 176) 12,200(63.1) 109(72.5, 163)

%GLSM比:最小二乗幾何平均値の比(肝機能障害を有する被験者/肝機能正常被験者)

社内資料:ソホスブビルの肝機能障害被験者における薬物動態試験(P2938-0515)

【用法・用量】

〈未治療又は前治療歴のないC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善〉
〈C型非代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善〉
通常、成人には、1日1回1錠(ソホスブビルとして400mg及びベルパタスビルとして100mg)を12週間経口投与する。

〈前治療歴を有するC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善〉
リバビリンとの併用において、通常、成人には、1日1回1錠(ソホスブビルとして400mg及びベルパタスビルとして100mg)を24週間経口投与する。

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