有効性
並行群間比較期終了時(Day15)におけるHIV-1 RNA量がベースラインから0.5 log10 copies/mL以上減少した患者の割合(コホート1)(FAS)[主要評価項目]
コホート1の14日間の並行群間比較期終了時点でHIV-1 RNA量がベースラインから0.5 log10 copies/mL以上減少した患者の割合は、シュンレンカ群で87.5%(21/24例)、プラセボ群で16.7%(2/12例)でした。群間差(95%CI)は70.8%(34.9~90.0)であり、プラセボ群に対するシュンレンカ群の優越性が検証されました(p<0.0001、Fisherの正確確率検定)。
群間差とその95%CIは、二逆転片側検定による非条件付正確法(Chan and Zhang法)に基づいて算出した。
FDAスナップショットアルゴリズムによるWeek26及びWeek52時点のHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満及び200 copies/mL未満である患者の割合(コホート1)(FAS)[副次評価項目]
FDAスナップショットアルゴリズムによるコホート1におけるHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満及び200 copies/mL未満である患者の割合(95%CI)は、Week26時点でそれぞれ80.6%(64.0%~91.8%)、88.9%(73.9%~96.9%)、Week52時点でそれぞれ83.3%(67.2%~93.6%)、86.1%(70.5%~95.3%)でした。
〈Week26a〉
〈Week52b〉
FDA:アメリカ食品医薬品局
a. Week26の範囲は184日から232日まで(両端日を含む)であった。
b. Week52の範囲は324日から414日まで(両端日を含む)であった。
シュンレンカ注射剤による治験中のHIV-1 RNAは、シュンレンカ注射剤の最終投与日から28週間まで、及び再開時のシュンレンカ経口剤の初回投与時又はその前に採取されたHIV-1 RNAと定義された。結果が得られない場合、シュンレンカ経口剤による治験中のHIV-1 RNAは、シュンレンカ経口剤の初回投与後の翌日以降、及び患者がシュンレンカ経口剤を中止した場合はシュンレンカ経口剤の最終投与から7日間と定義された。
* 患者割合の95%CIは、Exact法に基づいて算出した。
FDAスナップショットアルゴリズムによるWeek26及びWeek52時点のHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満及び200 copies/mL未満である患者の割合(コホート2)(FAS)[その他の評価項目]
FDAスナップショットアルゴリズムによるコホート2におけるHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満及び200 copies/mL未満である患者の割合(95%CI)は、Week26時点でそれぞれ80.6%(64.0%~91.8%)、86.1%(70.5%~95.3%)、Week52時点でそれぞれ72.2%(54.8%~85.8%)、77.8%(60.8%~89.9%)でした。
〈Week26a〉 | 〈Week52b〉 |
FDA:アメリカ食品医薬品局
a. Week26の範囲は184日から232日まで(両端日を含む)であった。
b. Week52の範囲は324日から414日まで(両端日を含む)であった。
シュンレンカ注射剤による治験中のHIV-1 RNAは、シュンレンカ注射剤の最終投与日から28週間まで、及び再開時のシュンレンカ経口剤の初回投与時又はその前に採取されたHIV-1 RNAと定義された。結果が得られない場合、シュンレンカ経口剤による治験中のHIV-1 RNAは、シュンレンカ経口剤の初回投与後の翌日以降、及び患者がシュンレンカ経口剤を中止した場合はシュンレンカ経口剤の最終投与から7日間と定義された。
* 患者割合の95%CIは、Exact法に基づいて算出した。
Week26及びWeek52時点のHIV-1 RNA量のベースラインからの変化(コホート1及びコホート2)(FAS)[その他の評価項目]
コホート1及び2のベースライン時のHIV-1 RNA量の平均値(SD)は、それぞれ、4.17(0.893)log10 copies/mL、4.07(1.158)log10 copies/mLでした。
コホート1及び2のH I V-1 R N A量のベースラインからの平均変化量(SD)は、Week26時点でそれぞれ−2.58(1.040)log10 copies/mL、−2.47(1.333)log10 copies/mL、Week52時点でそれぞれ−2.57(1.009)log10 copies/mL、−2.42(1.333)log10 copies/mLでした。
ベースラインのHIV-1 RNA量 [log10 copies/mL、平均値(±SD)] |
HIV-1 RNA量のベースラインからの平均変化量 [log10 copies/mL、平均値(±SD)] |
||||
---|---|---|---|---|---|
Week26 | Week52 | ||||
コホート1 | シュンレンカ群 | 3.97 (0.922)[n=24] | −2.52 (1.057)[n=24] | −2.53 (0.972)[n=23] | |
プラセボ群 | 4.56 (0.712)[n=12] | −2.69 (1.042)[n=12] | −2.63 (1.118)[n=12] | ||
全体 | 4.17 (0.893)[n=36] | −2.58 (1.040)[n=36] | −2.57 (1.009)[n=35] | ||
コホート2 | 4.07 (1.158)[n=36] | −2.47 (1.333)[n=34] | −2.42 (1.333)[n=32] |
ベースライン値は、シュンレンカの初回投与日/時間以前に収集され、入手可能であったデータのうち、最新のデータに基づく。
Week26及びWeek52時点のCD4細胞数のベースラインからの変化(コホート1及びコホート2)(FAS)[その他の評価項目]
コホート1及び2のベースライン時のCD4細胞数の平均値(SD)は、それぞれ、166(157.0)cells/μL、258(273.4)cells/μLでした。
コホート1及び2のCD4細胞数のベースラインからの平均変化量(SD)は、Week26時点でそれぞれ81(105.4)cells/μL、97(108.9)cells/μL、Week52時点でそれぞれ82(115.3)cells/μL、113(117.9)cells/μL
でした。
ベースラインのCD4細胞数 [cells/μL、平均値(±SD)] |
CD4細胞数のベースラインからの平均変化量 [cells/μL、平均値(±SD)] |
||||
---|---|---|---|---|---|
Week26 | Week52 | ||||
コホート1 | シュンレンカ群 | 199 (166.1)[n=24] | 68 (80.1)[n=22] | 75 (129.6)[n=23] | |
プラセボ群 | 99 (115.9)[n=12] | 105 (141.8)[n=12] | 97 (84.6)[n=12] | ||
全体 | 166 (157.0)[n=36] | 81 (105.4)[n=34] | 82 (115.3)[n=35] | ||
コホート2 | 258 (273.4)[n=36] | 97 (108.9)[n=33] | 113 (117.9)[n=31] |
ベースライン値は、シュンレンカの初回投与日/時間以前に収集され、入手可能であったデータのうち、最新のデータに基づく。
Week52時点のHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満である患者の割合(コホート1及びコホート2)(FAS)[サブグループ解析]
コホート1及びコホート2におけるWeek52時点のHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満である患者の割合について、年齢(<50歳、≧50歳)、性別(男性、女性)、ベースラインのCD4細胞数(<200 cells/μL、≧200 cells/μL)、HIV-1 RNA量(≦100,000 copies/mL、>100,000 copies/mL)、OBRに基づく総合感受性スコア(0 to <1、1 to <2、≧2)、INSTI耐性プロファイル(耐性あり、耐性なし)別に検討した結果は以下の通りでした。
コホート1 | コホート2 (n=36) |
全体 (N=72) |
|||
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シュンレンカ群 (n=24) |
プラセボ群 (n=12) |
全体 (n=36) |
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年齢のカテゴリ[例数(%)] | |||||
<50歳 | 5/6 | 3/3 | 8/9 | 13/19 (68.4%) |
21/28 (75.0%) |
≧50歳 | 16/18 (88.9%) |
6/9 | 22/27 (81.5%) |
13/17 (76.5%) |
35/44 (79.5%) |
性別[例数(%)] | |||||
男性 | 14/17 (82.4%) |
6/9 | 20/26 (76.9%) |
20/28 (71.4%) |
40/54 (74.1%) |
女性 | 7/7 | 3/3 | 10/10 (100.0%) |
6/8 | 16/18 (88.9%) |
ベースラインのCD4細胞数のカテゴリ[例数(%)] | |||||
<200 cells/μL | 13/16 (81.3%) |
8/11 (72.7%) |
21/27 (77.8%) |
12/19 (63.2%) |
33/46 (71.7%) |
≧200 cells/μL | 8/8 | 1/1 | 9/9 | 14/17 (82.4%) |
23/26 (88.5%) |
ベースラインのHIV-1 RNA量のカテゴリ[例数(%)] | |||||
≦100,000 copies/mL | 20/23 (87.0%) |
5/6 | 25/29 (86.2%) |
22/29 (75.9%) |
47/58 (81.0%) |
>100,000 copies/mL | 1/1 | 4/6 | 5/7 | 4/7 | 9/14 (64.3%) |
ベースラインのOBRに基づく総合感受性スコア(OSS)[例数(%)]* | |||||
0 to <1 | 3/4 | 1/2 | 4/6 | 4/5 | 8/11 (72.7%) |
1 to <2 | 5/6 | 4/5 | 9/11 (81.8%) |
10/11 (90.9%) |
19/22 (86.4%) |
≧2 | 13/14 (92.9%) | 4/5 | 17/19 (89.5%) |
12/20 (60.0%) |
29/39 (74.4%) |
ベースラインのINSTI耐性プロファイルに基づく耐性カテゴリ[例数(%)] | |||||
INSTI耐性あり | 18/20 (90.0%) |
4/7 | 22/27(81.5%) | 17/23 (73.9%) |
39/50 (78.0%) |
INSTI耐性なし | 3/4 | 4/4 | 7/8 | 8/12 (66.7%) |
15/20 (75.0%) |
INSTI:インテグラーゼ阻害剤、OBR:最適なバックグラウンドレジメン
Week52の範囲は324日から414日まで(両端日を含む)であった。
シュンレンカ注射剤による治験中のHIV-1
RNAは、シュンレンカ注射剤の最終投与日から28週間まで、及び再開時のシュンレンカ経口剤の初回投与時又はその前に採取されたHIV-1
RNAと定義された。結果が得られない場合、シュンレンカ経口剤による治験中のHIV-1
RNAは、シュンレンカ経口剤の初回投与後の翌日以降、及び患者がシュンレンカ経口剤を中止した場合はシュンレンカ経口剤の最終投与から7日間と定義された。
ベースライン時のOBRは、シュンレンカ初回非盲検投与からDay28又はそれ以前に開始され、一時的な中断にかかわらず、最低28日間使用された治験薬以外のARV薬と定義された。
* 個々の患者の総合感受性スコアは、ベースラインのOBRに基づく各スコアの合計である。