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ベクルリーの調製・投与方法
用法及び用量 調製方法(成人及び40kg以上の小児)
4.用法及び用量に関連する注意
7.1 生理食塩液に添加し、30分から120分かけて点滴静注すること。[8.2、14.1 参照]
7.2
SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始し、3日目まで投与する。ただし、SARS-CoV-2による肺炎を有する患者では、目安として、5日目まで投与し、症状の改善が認められない場合には10日目まで投与する。
通常、成人及び体重40kg以上の小児にはレムデシビルとして、投与初日に200mgを、投与2日目以降は100mgを1日1回点滴静注する。なお、総投与期間は10日までとする。
準備するもの
- ベクルリー点滴静注用
投与初日2本(200mg)
投与2日目以降1本(100mg)
- 注射用水
(19mL/1バイアル)
- 輸液バッグ
生理食塩液100mL
又は250mL
溶解方法
①バイアルに19mLの注射用水を加えます。
②直ちに30秒間撹拌し、2~3分間静置した後、澄明な溶液であることを確認します(濃度5mg/mL)。
③内容物が溶解しきれない場合は、攪拌及び静置を繰り返します。
④容器施栓系に欠陥・変色がなく、溶液中に微粒子がないことを目視で確認します。
欠陥・変色や微粒子がみられた場合は使用しないでください。
- 注射用水に溶解後、20~25℃で24時間又は2~8℃で48時間以内に使用するようにしてください。
希釈方法
①【表1】に示す希釈後のバイアルから抜き取る量と同量の生理食塩液を輸液バッグから抜き取り、抜き取った生理食塩液を廃棄します。
②【表1】に示す希釈後のバイアルから抜き取る量をバイアルから抜き取ります。バイアルに残った未使用の希釈液は廃棄します。
【表1】希釈液の調製
③希釈後のバイアルから抜き取り、使用する輸液バッグに注入します。
注射針は指定された場所(ない場合は中央付近)にまっすぐに刺します1。
④静かに20回を目安に反転させて混和します。振とうは避けてください。
- 注射用水で溶解してから、20~25℃で24時間又は2~8℃で48時間以内に使用してください。
- 不注意による微生物の混入を防ぐため、混和中は注意してください。
- できる限り、調製直後に投与するようにしてください。
出典1:輸液製剤協議会ホームページ https://www.yueki.com/measure1/
(2023年2月20日閲覧)
投与
①【表2】に示した投与速度で1日1回点滴静注を行います。
【表2】投与速度
- 本剤は保存剤を含有しないため、調製後の未使用の希釈液及び使用後の残液は廃棄してください。
- 筋肉内投与は行わないでください。
8. 重要な基本的注意(抜粋)
8.2 Infusion
Reaction、アナフィラキシーを含む過敏症があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察するとともに、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、これらの発現を回避できる可能性があるため、本剤の緩徐な投与を考慮すること。[7.1、11.1.2
参照]
14.1 薬剤調製時の注意(抜粋)
14.1.1 再溶解には、注射用水のみを用いること。
14.2 薬剤投与時の注意(抜粋)
14.2.1 他の薬剤と同時に投与しないこと。生理食塩液以外との適合性は不明である。
ベクルリー調製・投与方法の解説
ベクルリー調製・投与方法の解説
ベクルリ―の調製・投与方法についてまとめた下敷きです。
(PDF 914KB)
用法及び用量 調製方法(小児3.5kg以上40kg未満)
4.用法及び用量に関連する注意
7.1 生理食塩液に添加し、30分から120分かけて点滴静注すること。[8.2、14.1 参照]
7.2
SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始し、3日目まで投与する。ただし、SARS-CoV-2による肺炎を有する患者では、目安として、5日目まで投与し、症状の改善が認められない場合には10日目まで投与する。
通常、体重3.5kg以上40kg未満の小児にはレムデシビルとして、投与初日に5mg/kgを、投与2日目以降は2.5mg/kgを1日1回点滴静注する。なお、総投与期間は10日までとする。
準備するもの
ベクルリー点滴静注用 投与初日1本 又は2本(体重25kg以上の小児) 投与2日目以降1本 |
注射用水 (19mL/1バイアル) |
||
輸液バッグ 生理食塩液25〜250mL |
注)使用する薬液量と輸液バッグの量は【表1】初日の投与、【表2】2日目以降の投与の表を参照してください。
溶解方法
①バイアルに19mLの注射用水を加えます。
②直ちに30秒間撹拌し、2~3分間静置した後、澄明な溶液であることを確認します(濃度5mg/mL)。
③内容物が溶解しきれない場合は、攪拌及び静置を繰り返します。
④容器施栓系に欠陥・変色がなく、溶液中に微粒子がないことを目視で確認します。欠陥・変色や微粒子がみられた場合は使用しないでください。
- 注射用水に溶解後、20~25℃で24時間又は2~8℃で48時間以内に使用するようにしてください。
希釈方法
①【表1】及び【表2】に示す希釈後のバイアルから抜き取る量と同量の生理食塩液を輸液バッグから抜き取り、抜き取った生理食塩液を廃棄します。
②【表1】に示す希釈後のバイアルから抜き取る量をバイアルから抜き取ります。バイアルに残った未使用の希釈液は廃棄します。
【表1】初日の投与
【表2】2日目以降の投与
③希釈後のバイアルから抜き取り、使用する輸液バッグに注入します。
注射針は指定された場所(ない場合は中央付近)にまっすぐに刺します1。
④静かに20回を目安に反転させて混和します。振とうは避けてください。
- 注射用水で溶解してから、20~25℃で24時間又は2~8℃で48時間以内に使用してください。
- 不注意による微生物の混入を防ぐため、混和中は注意してください。
- できる限り、調製直後に投与するようにしてください。
出典1:輸液製剤協議会ホームページ https://www.yueki.com/measure1/
(2023年2月20日閲覧)
投与
①【表3】に示した投与速度で1日1回点滴静注を行います。
【表3】投与速度
- 本剤は保存剤を含有しないため、調製後の未使用の希釈液及び使用後の残液は廃棄してください。
- 筋肉内投与は行わないでください。
8. 重要な基本的注意(抜粋)
8.2 Infusion
Reaction、アナフィラキシーを含む過敏症があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察するとともに、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、これらの発現を回避できる可能性があるため、本剤の緩徐な投与を考慮すること。[7.1、11.1.2参照]
14.1 薬剤調製時の注意(抜粋)
14.1.1 再溶解には、注射用水のみを用いること。
14.2 薬剤投与時の注意(抜粋)
14.2.1 他の薬剤と同時に投与しないこと。生理食塩液以外との適合性は不明である。
ベクルリー調製・投与方法の解説
ベクルリー調製・投与方法の解説
ベクルリ―の調製・投与方法についてまとめた下敷きです。
(PDF 914KB)
保管取り扱い
安定性 貯蔵保管方法
ベクルリー点滴静注用100mg(以下、本剤)は凍結乾燥製剤です。
重要な注意点
- 本剤は保存剤を含有しないため、調製後の未使用の希釈液及び使用後の残液は廃棄してください。
- 容器施栓系に欠陥・変色がなく、溶液中に微粒子がないことを目視で確認してください。欠陥・変色や微粒子がみられた場合は使用しないでください。
- 生理食塩液以外との適合性は確認されていません。他の薬剤と同時に投与しないようにしてください。
- 使用期限を超えた場合は、使用しないでください。
- 本剤は室温で保管してください。
- 注射用水で溶解してから、20~25℃で24時間又は2~8℃で48時間以内に使用してください。
安定性
適切な貯法において、ベクルリー点滴静注用100mgの有効期間は48ヵ月での安定性が確認されています。
ベクルリー調製・投与方法の解説
ベクルリー調製・投与方法の解説
ベクルリ―の調製・投与方法についてまとめた下敷きです。
(PDF 914KB)
薬物相互作用
併用注意
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
ヒドロキシクロロキン硫酸塩 クロロキン(国内未承認) |
レムデシビルの抗ウイルス活性が低下する可能性がある。 | レムデシビルの活性代謝物の生成及び抗ウイルス活性をクロロキンが阻害する可能性がある。 |
シクロスポリン | レムデシビル及び中間代謝物(GS-704277)の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | シクロスポリンの強力なOATP1B1/3阻害作用による。 |
調製方法に関するFAQ
調製の際に滅菌を目的として0.2μmシリンジフィルターを使用する必要はありません。
生理食塩液以外の薬剤との適合性は確認されていません。生理食塩液を使用いただくようお願いいたします。
遮光保存の必要はありません。