1844試験 安全性
脊椎および寛骨(大腿骨近位部)の骨密度のベースラインからの変化率(安全性解析対象集団)(副次評価項目)(海外データ)
DXA法を用いて、ベースラインから投与48週までの脊椎および寛骨(大腿骨近位部)の骨密度の変化率を比較したところ、投与48週時点におけるベースラインからの変化率の平均値(標準偏差)は、脊椎では、ビクタルビ配合錠群が0.69%(3.13%)、ABC/DTG/3TC群が0.42%(3.00%)であり、寛骨(大腿骨近位部)では、ビクタルビ配合錠群が0.16%(2.21%)、ABC/DTG/3TC 群が0.30%(2.11%)でした。
ABC:アバカビル、DTG:ドルテグラビル、3TC:ラミブジン、*:治療を固定効果として含むANOVA
Molina JM, et al.: Lancet HIV 2018; 5(7): e357.
社内資料(Phase 3 study : GS-US-380-1844)(承認時評価資料)
本試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
有害事象および副作用の発現状況(安全性解析対象集団)(副次評価項目)
投与48 週時点で、ビクタルビ配合錠群で282 例中23 例(8.2%)、ABC/DTG/3TC 群で281 例中44 例(15.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められました。主な副作用は、ビクタルビ配合錠群で頭痛7 例(2.5%)、下痢2 例(0.7%)、異常な夢、疲労各1 例(0.4%)等、ABC/DTG/3TC 群で頭痛8 例(2.8%)、悪心5 例(1.8%)、鼓腸5 例(1.8%)、異常な夢5 例(1.8%)等でした。
重篤な副作用として、ビクタルビ配合錠群で脳血管発作1例が認められました。投与中止に至った副作用として、ビクタルビ配合錠群で頭痛2例、嘔吐、脳血管発作、異常な夢各1例が、ABC/DTG/3TC群で頭痛、そう痒症各1例が認められました。死亡はビクタルビ配合錠群で2例認められましたが、治験薬との関連は否定されました。
有害事象および副作用の発現割合(例数)は下表の通りです。
p値はFisherの正確確率検定による。
ABC:アバカビル、DTG:ドルテグラビル、 3TC:ラミブジン
Molina JM, et al.: Lancet HIV 2018; 5(7): e357.
Daar ES, et al.: Lancet HIV 2018; 5(7): e347.
社内資料(Phase 3 study : GS-US-380-1844)(承認時評価資料)
本試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
腎機能:投与48週時点における腎バイオマーカー/尿中クレアチニン比 (安全性解析対象集団)(副次評価項目)(海外データ)
各群において、UACR、尿中RBP/クレアチニン比、尿中β2マイクログロブリン/クレアチニン比はベースラインから増加しました。
UACR:尿中アルブミン/クレアチニン比、RBP:レチノール結合蛋白、ABC:アバカビル、DTG:ドルテグラビル、3TC:ラミブジン
*:両側ウィルコクソンの順位和検定(ビクタルビ配合錠群 vs ABC/DTG/3TC群)
Molina JM, et al.: Lancet HIV 2018; 5(7): e357.
社内資料(Phase 3 study : GS-US-380-1844)(承認時評価資料)
本試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。